あなたの1日の食事回数は何回ですか?
「3食きちんと食べましょう」
子どものときからそう言われてきましたよね。
確かに子どもは胃の大きさも小さいし一度にたくさん食べられないので、回数多く、栄養をたくさん摂る必要があります。
でも大人になってからも3食漫然と食べ続けていていいのでしょうか?
「食べない」健康法 石原結實
こんな人におすすめ
- 3食きちんと食べるのが難しい人
- 仕事で会食が多い人
- カロリー計算が面倒な人
3食神話に囚われる現代人、食事を抜くことは悪いことじゃない
空腹時、血糖が下がった時に、血糖を上昇させるホルモンはアドレナリン、コルチゾール等10種類ほどある。
対して、満腹時に血糖を下げるホルモンはインスリン1つしかない。
つまり、人間は「空腹に対応するのは得意だけれど、満腹への対処は苦手」ということ。
なぜなら人類の歴史から見たら飢餓時代のほうが明らかに長かったわけで、飽食の時代に体が適応できていないんですね。
引用
約300年前に、アフリカ大陸で、ゴリラから派生して誕生したとされる人類は299万9900年くらいの、ほとんどの期間を飢餓状態で過ごしてきた。
これは日々実感する瞬間があると思います。
お腹が空いても、ピークを過ぎると「何か大丈夫になってきた」っていうときありますよね。
1日1食生活を続ける著者
著者は学生時代「過敏性大腸炎」に悩み、解決策を求め、さまざまな方法を試したという。
そしてうまくいったのが「小食」なんだそう。
具体的に提案されている食生活は、
朝:食べない。
お茶に梅干し。
黒砂糖入り生姜紅茶。
人参、リンゴジュース。
などのどれか。
昼:そばやうどん。七味をかけたもの、とろろやわかめがおすすめとのこと。
ごはんやお弁当ならよく噛んで、腹八分目を心がける。
夜:何を食べてもOK、アルコールも可。
この本で「1食」とカウントされるのは「ごはんとおかずを食べること」だよ。
ただし、人によって生活スタイルは様々なので、3食のうち、どれを減らしても構わないとのこと。
これに関しては、体験談も紹介されているので、実践の参考になります。
そして先述の「過敏性大腸炎」の改善のみならず、
アンチエイジング
免疫力アップ
ストレスに強くなる…
などなど、本書では12項目に渡ってその効果を示しています。
引用
ただし糖尿病の薬の服用や、インスリン注射を続けている時は、「1日1~2食」の断食は絶対しないこと!食べないで、経口糖尿病薬を服用したり、インスリンを注射したりすると、低血糖発作を起こし、取り返しのつかない事態に陥る可能性があるので
それ以外なら、特にやってはいけない病気があるわけではないそうなので、試してみて調子が良ければ、それでよいとのこと。
ただし始めてから体が慣れるまでは、頭がぼーっとすることもあるらしいので、
その場合に備え、飴やチョコレートを持ち歩くといい、と著者。
実践におけるQ&Aにも答えてくれているので、詳細を知りたくなった方はどうぞ本書を手にとってみてください!
個人的な感想
実際私がこの本を手に取ったのは「リーンゲインズ」という方法を実践中だったから。
メンタリストDaiGoさんも1日1~1.5食生活をしていてとても調子が良いとのことだったので、より深く知りたくなり、読んでみました。
本書ではがっつり食べるのは1~2食にして、空腹に耐えきれない初期の頃は、黒砂糖を舐めたりチョコレートを食べたりするといいとありますが、私はナッツとダークチョコレート、ラムネでしのいでいました。個人的にラムネは即効性を感じ(なんせブドウ糖90パーセントですからね)1~2粒程度で効果絶大でした。
空腹に耐えきれないと言っても、気分転換をすればおさまるものと、そうでないものがあります。
ヤバいのは手の震えや生あくびです。こういった症状が出たときはすぐ糖分を摂取してください。ひどくなると回復まで時間がかかってしまいます。
他にも空腹は良いと説いている本やサイトがありますが、詳細は違えど、共通しているのは「胃腸を休ませる時間が必要」ということですね。